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Creative Lab.

【イベントレポート】Creative Lab. 『GAS(Google Apps Script)入門 』第2回 実践編(2020.9.15開催)


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インターネットの普及に伴い業務の効率化が叫ばれる中、『小林市コワーキングスペースTENOSSE(てのっせ)』では9月15日(火)、最も身近なサービスの一つであるGoogleが提供しているGAS(Google Apps Script)について2回目のオンライン講義が行われた。

講師として登壇したのは、教育事業を中心に企業研修代行やweb制作、ITコンサルティング事業等を手掛ける株式会社まなびとの代表取締役 高見和也(たかみかずや)氏。

今回で4回目になる高見氏の講義は、人々の働き方も大きく変わりつつある今だからこそ必要なプログラムの活用法を、オンラインでチャットも交えながら丁寧に行われた。

基礎編として行われた前回に続いて、実践編である今回は、プログラミング未経験で専門用語が分からない人でも分かるように、受講者が理解できたか確認しながら楽しくアットホームな雰囲気の中、進行していった。

 

―名簿からフォルダー作成―

「簡単な作業で仕事量が少ないと、ただ入力しコピーするだけで済むこともあるだろうが、大量のデータがある場合、一つ一つ作業をするのは大変だし非効率的である」とのこと。

 

そこで、今回はスプレッドシートをGASに読み込んで自動的に反映するフォルダを作る。

入力が「10行くらいで終わります」と言った高見氏の手順は以下になる。

まず、手作業で①と②の作業をする。フォルダとスプレッドシートそれぞれに名前を付け、作業が終わったらいよいよ③の作業に移る。

ここでGASの出番なのだが、IDの取得方法についても分かりやすく教えてくれた。URLの後ろについているのがIDになる。

なぜIDが必要なのかということだが、IDはそれぞれ違い同じものはない為、IDが分かるだけで他のツールと連動することができる。
「それだけで誰でもアクセスできてしまうものなので他の人には絶対に知られないように」ということだった。

そのほかにも「DriveApp(ドライブアップ)というオブジェクトが出来上がっているのでインスタンスは必要ない」と言い、実演を交えながらプログラミングの方法を解説した。

「どのメソッドをたたくと何が返ってくるかといった引数(値を渡して何が返ってくるか)の型をしっかり理解して追い方を覚えることが大切で、ここを理解するかどうかで全然違う」

と力説する高見氏。

実演で保存から実行をし、認証を許可するとフォルダの中にファイルができ、受講者から拍手が起きる場面も。

その次にスプレッドシートの情報を取る方法をして、フォルダの中に名簿ごとのファイルが表示されるようにした。

「どうしたら楽ができるかがプログラムの真骨頂」と言う高見氏は、メソッドからいくつも出てくるコードの中のどれを選んだら良いかも解説し、最終的にコードに入力する行数は11行で終わった。

フォルダを作り名簿が増えるたびに、一つ一つ入力するよりもプログラムを入れて反映させるようにする方が簡単で効率的ということだ。

 

―GASからカレンダー予約―

 

一つ目のスプレッドシートの例題を元にGoogleカレンダーに登録する方法をした。
これをすることで応用では予定が重複したら入力した時点で予定をはじくといったことも可能になるが、今回はカレンダーに反映させる作業を行った。

 

①Googleドライブに処理を実行するフォルダを作成(手作業)
②カレンダー予約のスプレッドシートを新規作成(手作業)
③スプレッドシートとカレンダーのIDを特定して取得(GAS)
④カレンダー予約情報を取得(GAS)
⑤カレンダー予約情報を元にカレンダー予約設定(GAS)

 

①~④はスプレッドシートの時とID以外は同じなので、①と②の作業をした後、一部はコピー&ペーストで対応し、分かりやすく受講者のペースに合わせながら入力範囲の指定の仕方等を実演した。

カレンダーに反映された途端に、受講者から「おぉ~すごい」と声が漏れた。

一つ一つ入力するのも良いが、人数が増えた場合や効率化を考えるとGASを活用することで確認もしやすくなるし、予定の変更や削除などの場合も対応が簡単になる。
カレンダーのオプション機能についても少し説明があり、メールを送る機能を紹介した。

 

―カスタム関数―

 

スプレッドシートの関数について、元々備わっている関数を使うことももちろん良いのだが、オリジナルの関数を作ることでより便利に使いこなすことができる。
オリジナルの関数が作れることでどのように便利になるのかという説明と実演があった。

商品の価格に対する割引率等も、オリジナル関数を作成することで変更したものが瞬時に反映され、見ていて気持ち良く「おお」と歓声があがった。
その他、受講者からの質問にも分かりやすく対応していた。

 

―講義を通して―

 

ITの技術が進化した今の時代でも、昔ながらのパソコンの使い方をしていて、会社の中で一人が使用していると他の人は閲覧しかできず他の人が触れないと作業が捗らないといった状況になる会社は多いという。

「右クリックしてできることはプログラムで大抵できる」

と最後に締めくくる高見氏。

 

プログラミングというと難しいイメージを持たれることも多いと思うが、少しずつ身近なところから実践し、理解をして使うことで効率的に作業ができる。

GASはその為のツールの一つで、これからの時代の流れに乗り、クラウド化していくためにも一歩踏み出して
GASが使えるようになることで様々な用途で効率化が図れ、幅が広がるようになる。

いかに情報を共有できて効率的に仕事ができるかをもっと追求していくべきだと感じた。

 

TENOSSEでは、これからもプログラミングのスキルアップの為、学びの場を提供していく予定だ。

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